知識の幅が重要になってくるこれからの時代

タイガー・ウッズロジャー・フェデラー

ある分野で、最高のパフォーマンスを出すためには

幼いころからその分野に力を注いでいなければならない

 

このような考えを持っている人は私を含め大勢居るだろう。

タイガーウッズは、歩けもしないときからクラブを

握らされていたらしい。

 

 

10000時間の法則グリッドなど、何かをやってダメでも、

やり続ける人が結果を出しているイメージである。

しかし、これはどうも最近の研究では間違っているらしい。

 

「直観的なパターン認識」が簡単な世界、「親切な学習環境」

では成立する(ゴルフ、将棋、楽器など)。

しかし、混沌とし、変化のスピードが速いこの時代は、

親切な環境というよりも、「意地悪な」世界である。

 

つまり、今までの方法ではどうにもならないときが、多く

出現してくるということだ。

 

そんなとき、経験や知識に幅がある人々の方が、

臨機応変に対応でき、またクリエイティブになれる。

 

ロジャー・フェデラーがその一人だ。 

多分歴代で最高のテニスプレイヤーである、

フェデラーはテニスだけではなく、色々なスポーツを

していて、最終的にテニスに絞ったのは10代半ばという。

 

しかし、誤解しないでほしいのは、

決してタイガー・ウッズのような人の方が

劣っているというわけではない。

そのような専門性を有している人は、間違いなく

この世界に必要だからである。

 

大切なのはバランスだ。チームの中には

フェデラーも、ウッズも必要だし、

人生においても皆がウッズを目指す必要はないのである。

 

 

 ps

 

楽器が親切な学習環境の例として挙げたが、

この本では、音楽の世界でも多くの楽器に手を触れていた方が、

短期的には一つの楽器をやっている人に負けるが、

長期的には優れた成績を出しているという研究を載せている。

面白い、結局我々は幅を広げていくことを行動の指針として動けば良いのかもしれない。

なにより、私はそっちの方が楽しい。